トレーダーにとって勝率の良い手法を見つけることは永遠のテーマです。
「ああ、勢いに任せて飛びついて買ったら天井だったよ…」
今度はチャートを勉強して「移動平均線のゴールデンクロスを待って買ったけど保合いに捕まって結局ロスカットしたよ」
次は「ボリンジャーバンドのー2σで逆張り買いしたら急落したよ」
今度は…とあらゆるテクニカルを試してみたものの結局勝率の改善はなされなかった。
そういうトレーダーは多いと思います。
ここでは全てのトレーダーの勝率がアップする考え方を説明していきます。
ベイズの推定分析
ベイズ統計は主観的確率を有効に使う理論です。
(250年前からある理論:トーマス・ベイズ)
簡単に説明します。
例えば
友人がサイコロ1度ふって「6」が出れば あなたの勝ちとします。
確率では、6分の1で16.66%の勝率
友人がコップの中で振ったサイコロを覗き込んで
「今出た数字は、偶数だ」と言ってきました。
この情報により勝率はぐっと上がり3分の1で33.33%の勝率になりました。
次に友人は、「その数字は4ではない」と言うと
さらに確率は上昇し2分の1 50%の勝率になりました。
この様に情報を追加していき、そこにある状況について分析し確率に織り込もうとすることです。

ひとつの情報では心許ないが
追加で情報を仕入れて分析するば
より精度が上がるんじゃないか?
相場で例えると、何も情報が無く適当にドル円を買ったとしましょう。
上昇するのか下落するのかは、確率は単純に2分の1 50%の勝率です。これでは丁半博打と変わりありません。
そこで確率を上げる為にチャートを見て情報を仕入れます
・日足ベースでは上昇トレンドだぞ
・上昇後の押し目がフィボナッチの61.8%で一旦止まったようだ
・ちょうど右肩上がりのトレンドラインも重なってるので意識されてる
・30分足の終値陽線を確認 →確率増加
ここで仕掛ける。
上昇トレンド中の反トレンド(押し目)が終了し買われてるのを確認して対応。確率的には高値更新するはず。
しかし
・トレンド方向に動いているのに高値を更新しない。
・時間がかかり過ぎる。 →確率減少
シナリオが崩れる。
建玉操作で軽くしたりする。
・高値から押し目底に対する50%戻しで止められてる。
・移動平均線の傾きが横ばいへ。 →更に確率減少
この様に
ベイズ分析は、情報を追加していき確率を変動させていく分析法です。
追加情報を確認して確率を上げてから仕掛けましょう。
プライスアクションのページで学んだもの組み合わせて自分の得意なパターンを作りましょう。ただし追加情報が多すぎると確率ではなく既成事実になっていますので気を付けてください。