ここに辿り着くまで
どれだけの時間とお金を費やしてきたのだろう。
トレードにおいて一番大切なものは
結局、適切に行われる細かい損切りなのだ
損切りが重要なことは、トレードを始めた当初から知識として知っていた。
あまりにも当たり前過ぎて看過されがちであり
誰もその重要性を本気で訴えようとしない
そもそも損切りについて考察することはあまりにも退屈であり
ともすれば、損切りを避けるために勝率の高い手法を求める。
テクニカルチャートの勉強、ファンダの勉強
トレードに対しての全ての勉強が勝率を高める為となっていった。
そうなると、損切りは必要以上に苦痛に感じられる。
それも当然だ、損切りを避ける為に行動しているのだから
いざ損切りをしなければいけない場面で損切りを実行することは
自分の勉強を否定されることと同義である。
全ての含み損は、一回の勝ちトレードで直ぐに挽回できるくらいの小さなものだ。
それが雪だるま式に膨れ上がり
もうどうしようもない程の金額になって、損切りしなかった過去の自分を後悔する。
そして適切に損切りしていれば得られたはずのトレード機会さえも失われる。
苦い経験をする度に、次こそは必ず損切りをしようとするが
もう少し待てば価格が戻ってチャラになるんじゃないのか？という甘い誘惑が
損切りを躊躇させる。
そんな自分に必要なのは
自分で自分を厳しく律することが出来る
『自己規律』なのだ
自己規律はエントリーの時も必要である。
儲けに目が行くとシナリオにない甘いエントリーになる。
そんな欲に目がくらんだ自分を制御するのは
自己規律しかない。
欲に目がくらむ自分
損を先延ばしにして生き延びようとする自分
自分は結局『卑しくてズルい人間』なのだ
そんな人間は相場では勝てない。
相場で勝ち続ける人の資質は
真面目に自分を厳しく律することができ
他人が誰も見てなくても正しく行動ができる
そんな性質を持った人だと思う。
そういう人間に自分はならなければならない。
自己規律を兼ね備えられた時に
自分のトレードはとんでもないところまで昇華できる
そう信じている。
順番は逆だったが、それだけの勉強と経験はしてきた。
あとはトレードにおける自分の性格を変えるだけだ。
その為にこのHPを立ち上げた。
自分がズルいトレードをしようものなら
読者にそれを晒さなければならない。
そうやって自分の卑しさとズルさを克服していく。